翌朝、8時前にようやく起きます。相変わらず朝が弱いんです、、、。

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眠い目を擦りつつ、ダイニングでコーヒーを頂きながら、昨日調べておいた目的地をそれぞれ、もう一度頭に入れます。もうひとりの宿泊客の方と談笑しながら、身支度をたてて、9時過ぎに出発。

遅い朝食は、オーナーさんにオススメ頂いたパン屋さん、”SWEET”。本当はチェックアウトしないで持ち帰ってパンを食べるか、次の目的地 ”穂高神社” で食べようかと思っていたのですが、思ったよりオープンテラスの雰囲気がいいのと席が空いていたので、店の外で食べることに。
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写真撮り忘れで、またも食べかけ^^;

片田舎の人気のパン屋さんで朝食も悪くないですね。のんびりとiPadで予定をおさらいしながら、美味しいパンを食べていると、段々とお客さんが店に入っていきます。お昼前はきっと混むんでしょうね。11時前にパンを食べきって、次の目的地に向かいます。

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昔は横をしょっちゅう通り過ぎていたんですが、境内には全く入ったことはありませんでした。穂高神社って実は結構有名なんですよね。外国人観光客も結構いました。様々な縁起物の神様が祀られていました。
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私は、人との縁をもっと増やしたいので、その神様にお参りしてお守りを購入。今年の後半は、かけがえのない人たちとたくさん出会えるといいな。がんばろ。

穂高神社を後にして、その道すがら、近所にある ”碌山美術館” へ。
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碌山こと、荻原守衛は彫刻作品こそ15点と少ないですが、その生涯や彼を取り巻く人々の人生は、様々な人達に共感や興味を持たせたようです。特に下宿先の中村屋の主人 ”黒光” との悩める恋心などについては、多くの人達が注目する部分ではないでしょうか。

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碌山館の入り口に刻まれている、”Love is art, sttrugle is beautiful.”は彼らが生きていた時代に留まらず、どの時代に生きた普通の人たちにもそれぞれ大小様々の ”美しさ” が存在することを改めて思い知らされます。人の所業はほんとうに醜くて浅ましい、でも、それでも愛するべき存在だ、そんなことを思い起こさせます。現代では、芸能関係の様々なスキャンダルや不幸が、注目されたり誹謗中傷されたりしています。
荻原守衛は、中村屋の手伝いをする中でも、他の人とは違う感性があって、それが皮肉にも黒光への恋心に苦悩するなか開花したのでしょう。

・・・・・・
これから自分はどうしていくべきなのか、これまでゲストハウスのオーナーさんたちと語り合いしてきた中や碌山美術館含めて様々な芸術に触れてきて、少し答えが見えてきたような気がします。あとは、少しの勇気と資本。そんな気がしてきます。自分の好きなように、もがいて、楽しく生きていければ、結果は勝手についてくる。あるいは全く付いてこず生涯のうちには何もなくても、死してのちにその生涯が評価されることもある。生きているうちにどれだけ楽しめるか。そして、次の人達にどれだけ記憶に残せられるか。いくらお金持ちになって財を築いても、人の記憶に一切残らないような人物は、大した意味を持たない。
たった15点の彫刻を残して30才にして吐血してこの世を去った彫刻家。その晩年に苦しくもがいて制作した ”女” ”デスペア” ”文覚” をアトリエに残し、物議を醸したその生涯。
時代とともにコンテンツの表現方法は変わるけれども、生産活動の根源は変わらずに、人の心を動かし続ける。
自分の直感を信じて、恐れずに己の生き様を発信し続けていこう。
・・・・・・・

明治から100年余り。当時の人達が見たら現代に愕然とするか、その絶望の縁から彼らなりの新しい境地を切り開くか、興味は尽きないですが、何時の時代でも鋭い感性を持つ人達は時間の長短・紆余曲折はあっても自然と日の目を見るようになるもんです。果たして私は凡人か、それとも時代の寵児か。

やや悶々としながら、次の目的地へ。以前、住んでいたときに食べに行ったお蕎麦屋さんの隣りにある ”有明山神社” です。平日の山奥の神社。誰もいません。
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と思ったら、ほかに一人参拝客がいました。

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商売繁盛?のために六文銭をくぐっておきます。

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入り口の門の上部には十二支の彫刻が祀られています。
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自分の干支を記念撮影

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本殿の右奥には小さな滝があります。一応飲めるようです(私はやめておきました)。手を清めさせていただき、本殿に戻ってお参りをして、ちゃんとお金を払っておみくじを引きます。
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ふむ、まずまずの運勢のようです

帰りに、隣のお蕎麦屋さんに立ち寄ります。
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あれ、休みだった、、、、。残念。まあ、昔に食べたことあるからいいかな。また次回、機会があれば。

そんなわけでお昼は食べずに、そのまま次の目的地へ。
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有明山神社の麓にある、地元の日帰り温泉に行きます。”山のたこ平”さんです。旅館に併設されていて、昭和感たっぷりの古い建屋です。写真はありませんが、とっても広い洗い場と湯船、露天風呂もあって、温めで柔らかいお湯にゆっくりと入れます。私は時間が押していたので、30分ほど楽しんで、山のたこ平さんを後にします。

次に向かうのは、ゲストハウスのオーナーさんお気に入りの ”大町山岳博物館”。”北アルプス”後立山連峰の生い立ちやそこに住む動物や植物、登山の歴史などが学べる博物館です。
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付属の動物園があったりと、どちらかというとファミリー向けの雰囲気が濃いですが、私は敢えて一人でも行きました。食わず嫌いは良くないからね。案の定、平日の初日なので、誰もいません。貸切状態。じっくりと展示物をみることが出来て、ゆっくり楽しめました。
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何かいる、、、
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ニホンライチョウさんはずっと遠くを見つめていました

さて、次は最終目的地であり、今回の本来の目的である ”安曇野ちひろ美術館” です。し、か、し、です。いつの間にか5時前になってしまいました。山岳博物館でのんびりしすぎました^^;
安曇野ちひろ美術館には間に合わず。残念。まあ、近いから何時でも来れるしね。また次回。

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帰りに、地元のラーメン屋さんで忘れていたお昼+夕飯を取り、本日のシメとしました。

さて、来週は祝日というわけではないんですが、プライベートの用事を済ませるために、プチ旅行はお休み。再来週、またどこかに行きます。立秋頃からは、バイトを減らして2泊3日で行けるようにできたらいいな。そうすればサイクリングもできるし(^^)